長崎大学薬学部

リカレント教育

地域薬剤師卒後教育研修センターの活動

    近年、薬剤師を取り巻く環境は、長期間の薬局・病院実務実習が必須化された薬学部6年制への移行、医薬分業の進展、医療法の改訂で大きく変化しています。このような状況のもと、長崎大学薬学部地域薬剤師卒後教育研修センター(以下センター)では、平成18年度より地域薬剤師を対象に卒後教育研修を開始しました。本センターでは、従来の研修には見られない実習および演習を主体とした研修を実施して参りました。一方、平成28年4月より「かかりつけ薬剤師」制度が始まり、平成30年に日本薬剤師会により「薬剤師行動規範」が制定されるなど、“薬剤師の生涯研鑽”や“学術発展への寄与”、“職能の基準の継続的な実践と向上”等が強く求められるようになり、各地域における薬剤師会と薬学部との教育や研究領域における連携が必要になってきました。
    このような社会状況のもと、本センターでは、令和3年4月より長崎県薬剤師会と連携して「かかりつけ薬剤師」育成のための研修会を共催し、薬学部教員による“薬剤師のかかりつけ機能強化のための研修シラバス”に基づいた各種科目の系統的な講義を通じて、地域薬剤師へのリカレント教育を進めています。
    また、薬剤師の臨床研究の活性化を目的として、長崎県薬剤師会により毎年開催されている長崎県薬剤師学術大会における後援を行っています。本センターでは、これらの活動を通じて、地域医療を支える薬剤師の生涯研鑽、薬学の発展、薬剤師の職能基準の実践と向上のためにリカレント教育を推進しています。


令和3(2021)年4月
長崎大学薬学部地域薬剤師卒後教育研修センター長 川上 茂


〇薬剤師行動規範(日本薬剤師会)
https://www.nichiyaku.or.jp/assets/uploads/about/kouryo20180226.pdf

サイトTOPへ