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研究内容

    医薬品の開発は、21世紀において生命科学研究の進歩に伴った技術革新が起こっています。従来の低分子やペプチド、タンパク質医薬開発は成熟化し、現在では、抗体医薬が全盛期を迎えています。現在、核酸医薬、遺伝子医薬、細胞医薬、微粒子医薬、微生物医薬などの多様化・複雑化したモダリティが医薬品として開発されています。

    複雑な次世代モダリティ(薬物)を薬剤から医薬品へと開発を進めるためには、医薬品の3要素である有効性・安全性・品質の諸問題を解析し、その問題点を論理的・総合的に克服・制御化するための技術に関する「情報」の創出する新たな学問体系の構築が必要です。一方、上市された医薬品については、適正使用のための「情報」の創出が必要です。

    このような現状を踏まえ、医薬品情報学分野では、多様化・複雑化した次世代モダリティの問題点を収集・評価・解析し、薬物、薬剤を経て「医薬品」として開発していく上での様々な問題を克服・制御化する新規技術を創りこむ「創薬研究」や医薬品の適正使用における問題を収集・評価・解析する「育薬研究」に取り組んでいます。

  • 超音波照射を利用した外部刺激応答性DDSの開発
  • マイクロ流体デバイスを用いた高機能・高品質脂質ナノ粒子の製造体系の構築
  • 組織内環境の多色深部イメージングによる空間分布制御型DDSの開発
  • ネオ・エクソソームの創製に関する研究
  • T細胞誘導型ワクチンの開発に関する研究
  • デザイン細胞医薬、デザイン細菌医薬の開発に関する研究
  • ジェネリック医薬品の注射剤の配合変化に関する研究

受賞と研究業績

受賞と研究業績は年別にまとめています。ご覧になりたい年をクリックすると各年のページにジャンプします。

最終更新: 2020年12月4日

受賞(2020年)

  1. 博士課程1年 加藤直也、2020年1月、日本バイオマテリアル学会 九州ブロック第9回講演会 学生優秀ポスター賞
    「血液脳関門突破ペプチドのin vivo比較検討に基づくリガンドの探索とマイクロ流体装置を用いた標的指向ナノ粒子製剤への展開」
    (→ 大学広報
  2. 大山奈津子、2020年3月、長崎大学学長賞(表彰規程第2条第1号(修了時において特に優秀な成績を修めた学生))
  3. 西村光洋、2020年3月、長崎大学学長賞(表彰規程第2条第1号(修了時において特に優秀な成績を修めた学生))
  4. 薬科学科4年 山田咲良、2020年5月、日本薬剤学会第35年会、日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞
    「多色深部観察法を用いた脳内移行型ペプチド修飾リポソーム製剤の開発」
    (→ 大学広報
  5. 小川昂輝、2020年9月、長崎大学薬学部育薬研究教育センター第4回若手シンポジウム 優秀発表賞
    「超音波を駆動力とした、筋肉内投与後の筋肉組織への高効率な核酸導入法の開発」
  6. 野田健太、2020年12月、第35回日本薬物動態学会年会、優秀口頭発表賞
    「肺がん細胞指向性を有するマクロファージ由来細胞外小胞の開発」

研究業績(2020年)

→ 論文
→ 学会発表

論文

英文・総説

  1. Koki Ogawa, Naoya Kato, Shigeru Kawakami†(†: corresponding author): Recent strategies for targeted brain drug delivery, Chemical and Pharmaceutical Bulletin, 68(7), 567-582 (2020)

英文・原著

  1. Yota Taniguchi, Natsuko Oyama, Shintaro Fumoto, Hideyuki Kinoshita, Fumiyoshi Yamashita, Kazunori Shimizu, Mitsuru Hashida, Shigeru Kawakami†: Tissue suction-mediated gene transfer to the beating heart in mice, PLoS ONE, 15(2) e0228203 (2020)(†: corresponding author)
  2. Natsuko Oyama, Haruyuki Takahashi, Maho Kawaguchi, Hirotaka Miyamoto, Koyo Nishida, Masako Tsurumaru, Mikiro Nakashima, Fumiyoshi Yamashita, Mitsuru Hashida and Shigeru Kawakami†(†: corresponding author): Effects of tissue pressure on transgene expression characteristics via renal local administration routes from ureter or renal artery in the rat kidney, Pharamceutics 12(2)E114 (2020)
  3. Hiroshi Kida, Koyo Nishimura, Koki Ogawa, Akiko Watanabe, Loreto B Feril, Yutaka Irie, Hitomi Endo, Shigeru Kawakami, Katsuro Tachibana: Nanobubble mediated gene delivery in conjunction with a hand-held ultrasound scanner, Frontiers in Pharmacology,11, e363 (2020)
  4. Yukinobu Kodama, Mikiro Nakashima, Tadayuki Nagahara, Natsuko Oyama, Junya Hashizume, Hiroo Nakagawa, Hitomi Harasawa, Takahiro Muro, Tomoaki Kurosaki,Chikamasa Yamashita, Mitsuru Hashida, Takashi Kitahara, Hitoshi Sasaki,Shigeru Kawakami and Tadahiro Nakamura:Development of a DNA vaccine for melanoma metastasis by inhalation based on an analysis of transgene expression characteristics of naked pDNA and aternary complex in mouse lung tissues, Pharmaceutics, E540 (2020)
  5. Shintaro Fumoto, Eriko Kinoshita, Keisuke Ohta, Kei-ichiro Nakamura, Tasuku Hirayama, Hideko Nagasawa, Die Hu, Kazuya Okami, Riku Kato, Shojiro Shimokawa, Naho Ohira, Koyo Nishimura, Hirotaka Miyamoto, Takashi Tanaka, Shigeru Kawakami, Koyo Nishida: A pH-adjustable tissue clearing solution that preserves lipid ultrastructures: Suitable tissue clearing method for DDS evaluation, Pharmaceutics, E1070(2020)
  6. Shoko Nomura, Maiko Takahashi, Akari Hashiba Kato, Yasuhiro Wada, Yasuyoshi Watanabe, Fumiyoshi Yamashita, Hidefumi Mukai†(†: corresponding author): Biosorption-based 64Cu-labeling of bacteria for pharmacokinetic positron-emission tomography, International Journal of Pharmaceutics, in press

和文・総説

      
  1. 川上 茂、菅 忠明:多色深部イメージングを利用した空間分布制御型ナノDDS の開発、薬学雑誌, 140(5), 633-640 (2020)

和文・著書

      
  1. 野村祥子、橋場(加藤)月、向井英史:がん治療用デザイン細菌開発の動向と展望、新規の創薬モダリティ細胞医薬(実験医学増刊 Vol.38 No.17)河本宏、辻真博/編、p.200-206、2020年10月20日発行
  2.   

学会発表

依頼講演

  1. 川上 茂、杉本友里:体内動態制御化を目的とした機能性エクソソームの製造体系・開発体系の構築、日本薬学会第140年会(S41-04)、2020年3月28日、京都

一般講演

  1. 加藤直也、山田咲良、鈴木莉乃、飯田芳貴、麓伸太郎、川上 茂:血液脳関門突破ペプチドのin vivo比較検討に基づくリガンドの探索とマイクロ流体装置を用いた標的指向ナノ粒子製剤への展開、日本バイオマテリアル学会 九州ブロック第9回講演会、2020年1月10日、北九州
  2. 佐藤 匠、渕上由貴、菅 忠明、加藤直也、萩森政頼、川上 茂:がん標的指向性DDSキャリアの実用化を目的とした環状ペプチドをリガンドとする高機能・高品質脂質の開発、日本バイオマテリアル学会 九州ブロック第9回講演会、2020年1月10日、北九州
  3. 小川昂輝、渕上由貴、小野亜佳莉、麓伸太郎、川上 茂:脳室内投与を介したナノバブルと超音波照射による、脳特異的遺伝子導入法の開発:多色深部イメージングによる脳内遺伝子発言分布の3D解析、日本バイオマテリアル学会 九州ブロック第9回講演会、2020年1月10日、北九州
  4. 加藤直也、鈴木莉乃、飯田芳貴、山田咲良、麓伸太郎、川上 茂:血液-脳関門通過ペプチドをリガンドとしたリポソーム製剤の開発、日本薬学会第140年会、2020年3月26日、京都
  5. 川口真帆、植木郁花、小川昂輝、麓伸太郎、川上 茂:肝臓やがんを標的としたソノポレーション法における多色深部観察法と免疫組織染色による組織内遺伝子発現分布特性の解析、日本薬剤学会第35年会、2020年5月16日
  6. 山田咲良、加藤直也、小川昂輝、麓伸太郎、川上 茂:多色深部観察法を用いた脳内移行型ペプチド修飾リポソーム製剤の開発、日本薬剤学会第35年会、2020年5月16日
  7. 増田智成、菅 忠明、麓 伸太郎、川上 茂:がん組織内環境とDDSキャリアの多色深部観察によるPEG修飾リポソームの粒子径が固形腫瘍内の空間分布に及ぼす影響の解析、日本薬剤学会第35年会、2020年5月16日
  8. 岡見和哉、麓伸太郎、胡 蝶、加藤 陸、宮元敬天、川上 茂、西田孝洋:エクソソームを模倣したナノ粒子の調製法、第36回日本DDS学会、2020年8月28日
  9. 川上 茂、大山奈津子、川口真帆、位高啓史:腎臓を標的とするmRNA送達の基本的検討、第36回日本DDS学会、2020年8月29日
  10. 加藤直也、佐藤 匠、菅 忠明、松本 慎、野田健太、渕上由貴、萩森政頼、川上 茂:新規環状RGDペプチド修飾脂質を用いた環状RGD修飾リポソームの開発、第36回日本DDS学会、2020年8月29日
  11. 福田貴之, 岩田 光, 岸川直哉, 大山 要, 黒田直敬, 川上 茂:蛍光性アリールヨージドを用いるミリスチシンの蛍光誘導体化 HPLC 定量法の開発とナツメグへの応用:第31回クロマトグラフィー科学会議、2020年11月18日
  12. 加藤直也、鈴木莉乃、山田咲良、飯田芳貴、小川昂輝、麓伸太郎、向井英史、川上 茂:ナノ粒子の脳デリバリーを目指した血液脳関門突破ペプチドを有する機能性脂質の開発:第35回日本薬物動態学会年会、2020年12月1日
  13. 野田健太、加藤直也、杉本友里、市原早紀、松本 慎、向井英史、川上 茂:肺がん細胞指向性を有するマクロファージ由来細胞外小胞の開発:第35回日本薬物動態学会年会、2020年12月1日

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