近畿支部

支部長 北島 政雄(昭24)

 平成10年6月5日(金),大阪ヒルトンホテルにおいて,平成10年度長薬同窓会近畿支部会総会を開催したところ,長年近畿支部長としてご指導戴いた遠藤支部長が,健康上の理由で退任したいとの申し出があり,総会において後任の選出を行った結果,不肖北島が後任支部長として選出された次第です。
 遠藤支部長は昭和49年(1974年)より第5代支部長として就任され,今年(1998年)までの25年間の長きにわたり,支部長として近畿圏における長薬同窓会活動の中心的役割を十分に発揮され,近畿支部の運営と会員の親睦のために尽力され,その功績は誠に偉大なものであります。特に,魅力ある支部総会を催し,出来るだけ多くの若者の参加に腐心され,勉強する会としてシンポジウム形式による討論会を企画して会員の関心と興味を引き出すための課題として,その第1回に「600点業務とMR活動」,第2回に「医薬品の適正使用」,第3回に「患者等への薬剤情報提供をめぐって」等を取り上げてこられました。
 また,ご略歴からもその識見の広さと優れた人格に魅力を感じる卓越したお人柄が25年間の長きにわたって指導的役割を果たしてこられたものと信じております。
 昭和11年3月薬学専門部をご卒業後,同年4月武田薬品に入社され昭和33年武田薬品工業株式会社学術部長,昭和41年同社理事,昭和48年同社監査役に就任されました。その後,昭和52年同社顧問に就任され,株式会社日本臨床社取締役社長に就任,平成3年同社相談役に就任されて今日に至っておられます。その間,官職として昭和36年〜43年,厚生省中央薬事審議会委員として,また,製薬工業団体でも幅広い活動をされ,教育面でも京都薬科大学非常勤講師,昭和57年〜平成6年同大学理事にも就任されて多彩な社会活動暦も豊富な方であります。
 又,長薬同窓会においては,「遠藤武男奨学金の設立」等々,知名度の高い大先輩の後塵を拝することは将に光栄でありますが責任の重大さを痛感しております。
 当日の総会も,進行次第にもとづき総会議題の審議に入り遠藤支部長が議長となり,支部長並びに幹事改選の件で議長より支部長退任の提案があり,代わって北島を次期支部長に推薦することが議決され,また会の運営進行をスムーズにするための他の幹事の留任も決定されました。
 ここで議長が遠藤支部長より北島に交替して会の進行を行い,始めに,先輩諸氏のおられるなかでご指名とはいえこの大役を仰せつかり身の引き締まるおもいで全力投球で望みますのでご協力をお願いしたいと申し上げ,議事の進行へと進めて参りました。
 副支部長として毎原政利氏(昭31),中山厚子氏(昭37)の両氏の承認を戴きました。会計報告は遠藤寛子幹事(昭42)より報告,承認を受け,支部会報NO.3の発行については遠藤前支部長と毎原副支部長の担当で発行することに決定し,早速作業に着手して本年12月発行を目標に進めて戴くこととしました。執行部としては足穂直人幹事長(昭40),高田充隆幹事(昭54院),中牟田弘道幹事(昭55院)もそれぞれ留任してご協力をお願いすることとなりました。
 総会を終えて懇親会へと入り,田村季雄(昭4)大先輩のご発声により乾杯し,中牟田幹事の進行で会も盛り上がりました。スピーチアンドトークで懐かしい長崎弁のひびきも爽やかに流れるなかで和気藷々とした雰囲気でありました。石津一貫先輩(昭16)の万歳三唱に引き続き北島の閉会の辞でめでたく平成10年度の支部総会を終了しました。

(追記)
◎来年度の長薬同窓会総会は開催地が大阪ということで本部よりご連絡を戴きまして,近畿支部でお世話することになり,平成11年6月19日,ヒルトンホテルにおいて開催する予定で作業を進めております。
 全国各地の長薬同窓会の皆様は勿論のこと,近畿一円の近畿支部会の皆様も去る昭和54年5月25日に大阪で開催以来20年振りの開催だけに有意義な総会となるよう願ってやみません。心よりお待ち申し上げます。

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