関東でのクラス会

村岡 弘子(昭32)

 長い間気がかりになっていた,関東でのクラス会を,紅葉の箱根,強羅温泉で11月14日(土)開
催した。
 これまで何回も,クラス会に出席したのに,いつもお客で,主催者にお世話をかけっばなしだった。一度元気なうちに,お返しをしなければと思いつつ,定年後の宿題みたいになっていた。今回,林さんが,とっても素敵な,神代閣はら荘を予約して下さって,スムーズに開催のはこびとなった。
 私達のクラスも,6人の友人が亡くなられた。なかでも北島充さんは,先月10月初旬,10年間ほどの闘病生活の末に亡くなられた。心からご冥福をお祈りする。
 高齢になるにつれ,それぞれの健康状態をふりかえり,クラス会も,一昨年より毎年開催という事となった。
 久しぶりに会う人もいて,宴は,大いにもりあがった。それぞれの近況が話されるにつれ,還暦を過ぎても,医薬分業の進行と共に,現役でフルに活躍している人もいて,クラス会は,週日でなく土日を選ぶことになった。健康上の都合で,欠席の人もいるが。みんなせいいっぱい生きていて,さまざまな言葉がとびかった。子供,孫,高齢,病気,阪神大震災,普賢岳,医薬分業,薬局,薬剤師,はては箱根の紅葉,観光客の混雑等に。
 会場となった,強羅温泉の神代閣はら荘は,工芸の館としても有名で,パンフレットには宿泊できる「小さな美術館」となっており,有田,唐津の名窯の作品が常設展示されており,九州とはご縁があり,風呂も,硫黄温泉,露天等がしつらえてあり,箱根大文字焼を中心に,美しい紅葉の山並の借景がみられ,食事は,相模湾のものが出され,グルメな九州人にも喜ばれ,優雅で豊かな時間を楽しむ事が出来た。
 翌日は,林さんが作って下さった模範的な箱根案内書を持って,近くの彫刻の森美術館をかわきりに,強羅公園,箱根美術館へ行き,素晴らしい紅葉と芸術作品を楽しんだ。
 もう一泊したい人もいて,これには安い宿をとって,泊まりがけの二次会となった。つきないおしゃべりのうちに,一年一回の集まりを終え,心あらたにそれぞれの日常に帰りつかれた事と思う。

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