三八会 IN 山口(その1)

松本悦子(昭38)

 数年前より決まっていたこの日、予定通り伯備線特急やくも号に乗り、新幹線を乗り継いで小郡駅に降り立ちました。間もなく会える五年ぶりの方たちの顔を思い描きながら駅の階段を下りた時、「門脇サン」(旧姓)と、懐かしい声の方を振り向くと、「ア、楠原サン」(旧姓)と自然に口をついて出て、「お久し振り!」と寄り添い、もうその瞬間から、あの長崎の実験室時代にタイムスリップ。挨拶もそこそこに、駅の向かいのホテルに向かえば、途中で一人、また一人と笑顔が出会い、何だかワクワクしてきました。
 五年ごとの第?回目の同窓会、名付けて三八会(サンパチカイ)。今回は山口県在住の山本様、久保様、鰐石様のお世話で、ここ山口グランドホテルに集いました。東は東京、南は沖縄からと総勢27名。それぞれに今日の日のためにスケジュールを整えてかけつけ旧交を温めました。
 開会の辞、乾杯の音頭の終わるのももどかしく、一気に語らいの声のかまびすしいこと。やがてマイクがまわされて近況報告をとのこと、ここぞとばかり目尻を下げて孫自慢するもの、リタイヤ組は日々がサンデー毎日とばかり趣味に明け暮れしているもの、健康維持にウオーキングや山歩き等で生活習慣病予防に努力している人と、マイクの取り合いの場面ありで、それは賑やかなことでした。主催者の趣向を凝らした心尽くしで二次会、三次会と夜がふけました。いつしか私たちも還暦を間近にした年代で、髪が白いもの、残り少ないもの、顔には皺ありと、歳には逆らえないけれど、あの声、あの笑顔、あのとぼけ顔などはウン十年前の青春時代とおんなじだワと懐かしさいっぱいで感激でした。
 翌日も好天に恵まれ、秋吉台、秋芳洞、山口市内観光で秋の一日を楽しませて頂きました。幹事さん有り難うございました。
 次回は西暦2000年に関東で再会を約して名残惜しく、小郡駅で東と西に別れました。
それまで皆様お元気で!!

三八会 IN 山口(その2)

山本信義(昭38)

 5年前の宝塚市開催、2年前の沖縄開催の後を受けて、今年度は山口県で開催致しました。山口県在住の3名のお世話で、昭和38年卒の27名が小郡の山口グランドホテルに集まり、翌日のマイクロバスツアー(20名参加)とともに、2日間を好天気のもとで、懐かしさと楽しさと励ましとをまさに満喫致しました。
 初日の10月31日には、宴会、2次会(全員参加)、3次会(有志参加)と夜半過ぎまで、時間を忘れて楽しみました。宴会では、近況報告で各人の元気のもとを伺いながら、余興の踊り「青い星 赤い星」が出た頃には最高潮に達し、その後のくじ引きなどで、あっという間の2時間でした。
 2次会では趣を変え、お店を貸し切り状態のままカラオケののどを競い、歓談を妨げるほどの盛り上がりぶりでした。
 翌日のバスツアーでは、朝の出発の時間にバスが来ないというハプニングがあり、15分遅れの出発となりましたが、雨が早朝に降り終えた感じで晴れ上がり、秋吉台へ向かう途中 所々に見える紅葉を楽しみながら秋吉台に到着し、展望台や秋吉台道路から草木の緑色と石灰石の白色との見事なコントラストを満喫致しました。
 秋芳洞では秋吉台側から入口側へのコースを選び、ゆっくり時間をかけて洞内散歩をし、初めて来られた人も既に来られたことのある人も、東洋一と称される鍾乳石や石筍を心ゆくまで楽しむことができました。
 その後、山口市へ回り、中国と日本海と日本を模したといわれる常栄寺・雪舟庭園では懐古ムードに浸ることができ、また、瑠璃光寺では改修されたばかりの五重の塔のすばらしさを確かめることもできました。
 また、バスツアーの時間の都合上、ほとんどの人がサビエル記念聖堂を車中から見るほか仕方がなかったのですが、是非ともとのご希望で途中下車され、焼失後モダンに改築されたサビエル記念聖堂をも見学して帰られた人たちもありました。
 快晴となった天候のもとで、同期生の面々と楽しむツアーはまた格別のものであったように思えます。
 このように多数の人たちが、今後も引き続き同窓会開催の都度集えるように願いつつ、宴会時のアンケート結果やバスツアー昼食時の相談結果に基づき、次回の開催を「2000年に関東地区の人たちのお世話で」と決めて、今回の同窓会の幕を引かせていただきました。皆様 お疲れさまでした。

前の記事 目次 次の記事