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偉大なる先生方との想い出

 


平成7 年卒業 赤嶺(平井)貴子・桝田 希

 私達が思い出す三明先生は、真剣に実験をしている先生はもちろんですが、ほとんどが笑顔の三明先生です。楽しそうに実験をしている先生、お酒を飲んでみんなとにこにこしながら話している先生。先生は本当に皆さんの事や実験が好きなんだなぁと、いつも思っていました。

 私達が合成化学教室を希望したのは有機化学が好きだった事もありますが、野球部の先輩方を慕って教室に遊びに行くと、三明先生もいつも暖かく迎えてくださった事も大きな理由の1つです。三明先生はいつも一番早く、私達が教室に着く頃には既にモーニングコーヒーが済んでいました。有機化学が好きとは言っても、それまでは机上の勉強ばかりで、実際の合成に関する知識や実験の方法もほとんどわからなかったのですが、先生はいつも親切で丁寧に指導してくださいました。また、薬学祭や山合宿等、実験以外の学部の行事への参加にも理解していただきました。誕生日の人がいる時はケーキやプレゼントを買うためにちょっと外出…のつもりがかなり遅くなった事もあります。どきどきしながら研究室に戻ると、反応終了したナスフラスコは既に次の過程に。このように三明先生にはいつも甘えてばかりでした。試験に失敗した時は「次は絶対大丈夫だから。」と励ましてくださいました。私達が大学生活最後の年を楽しく充実した1年間に出来たのは先生が暖かく見守ってくださっていたからだと思います。

 卒業してからは、野球部のOB会で先生方と何度かお会いしました。市川先生の偉大さに私達はいつも緊張していたのですが、世代の離れた私達とも常に優しく話をしてくださいました。私達が大学1年生で初めてOB会に出席した時、市川先生が還暦を迎えられ野球部から赤いジャージを贈ったのですが、そのジャージを着て野球をする先生の姿を今でも鮮明に思い出す事が出来ます。三明先生とは最後にお会いした昨年のOB会で「今度宮崎に行った時はおいしい地鶏を食べに行こう。」と約束していたので、それが叶えられなかった事がとても残念です。

 私達はお二人からたくさんの事を教えていただき、大変感謝しています。尊敬する先生方をこんなに早く失ってしまったことはとても悲しく残念ですが、これからは先生方を見習い、「何をしてるんだ。」と叱られない様に、後悔しない人生を送っていきたいと思います。

 最後に市川先生、渡辺先生のご冥福をお祈り致します。


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