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これからの創薬、生命科学の基盤となり得る
ものづくり力のレベルアップを求めて

 植物や菌類、海産無脊椎動物などから得られる天然の化学物質(天然物)の中には、ペニシリンのように人にとって有益なものが数多くあります。しかし、将来的に薬として役立つかもしれないのに自然界から少量しか得られず、創薬に必要な基礎的な研究が進まないこともあります。そのような場合、有機合成化学の手法が大きな力を発揮します。化学合成できれば、創薬のための基礎研究が飛躍的に進み、新薬誕生も夢ではなくなります。
 薬品製造化学研究室では有用な天然物を効率的に化学合成する研究を行っています。有機合成化学の立場からの創薬、生命科学への貢献を目標として、特異な生物活性、構造を有する天然有機化合物をターゲットとし、合成研究を展開しています。同時に、全合成に導くために必要となる高効率的不斉分子構築法の開発など、独自の方法論を開発、展開する研究を行っています。


薬品製造化学研究室で全合成を完了した生物活性天然物(2006〜)

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