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Last updated 11/29/17

薬剤学研究室HPへ戻る

 薬剤学研究室は、旧制度の大学院(1999-2010)では臨床薬学専攻に所属していた経緯もあり、学部生の配属では、薬学科6名以内、薬科学科2名以内で、全体で6名以内と、薬学科主体の構成となっています。DDSおよびADMEの研究分野は、臨床および創薬の両面を持っており、薬科学科の枠は2名と少ないですが、薬科学科生の配属は Welcome です。臨床・創薬分野で活躍できる有為な研究者(薬剤師)の養成を目標にしています。
  • 長崎大学薬学部生で興味がある方へ:
     配属する可能性が少しでもある方は、必ず研究室を訪問していろいろと話を聞き、質問して参考にして下さい。実験見学も歓迎します(あらかじめ西田教授まで連絡下さい)。配属期間は非常に長いので、十分に考えてから決めましょう。
  • 長崎大学薬学部以外から大学院を受験されたい方へ:大学院受験案内
     実際に大学院受験されたい方は、西田教授まで気軽に照会して下さい。ちなみに、2017年8月実施の大学院入試では、入学枠がありました(内部で定員に達していない)。
 2015年4月には、長年親しんできた文教地区より坂本病院地区へ移転しました(研究室ツアー)。薬剤学研究室は55周年を迎え、研究室はリニューアルされ、心機一転研究を推進していきます。特に、留学生加入による国際化と大学院生増加という大きなターニングポイントを迎え、何事も前向きに様々な課題を乗り越えていきたいと思います。

研究テーマ
 ドラッグデリバリーシステム(DDS)の新規開発と疾患時の体内動態機構解明による薬物療法の最適化を研究の柱にし、下記の三つの研究グループ(研究班)に分かれています。詳細は研究内容を参照して下さい。また、これまでの学術論文については、研究業績を参照して下さい。
  • 新規DDS投与形態の開発(表面投与班:西田教授)
     腹腔内の臓器表面からの吸収を利用したDDS
  • 遺伝子医薬品の体内動態制御(遺伝子班:麓准教授)
     投与の条件に着目した安全な遺伝子治療
     遺伝子導入促進剤の開発
  • 臨床薬物動態学(動態班:宮元助教)
     病態、薬物相互作用、各種生理的条件下
薬剤学研究室の特色
 研究内容からすれば、「薬剤学」研究室は、「薬物動態制御学」とか「分子薬剤学」研究室と呼ぶのが適切かもしれません。しかし、「薬剤学」の名称には愛着とこだわりがあり、設立当初から変わっていません。なんと、2015年で55周年を迎えました。詳細は研究室の歴史および歴代教員参照して下さい。

他の医療薬学系研究室との違い:

 薬物動態解析・制御が研究の基本になります。臨床では、TDM投与設計にすぐ活かすことが出来ます(薬剤学研究室で鍛えられて良かったというOB・OGの声をよく聞きます)。DDS製剤には詳しくなりますので、創薬の面でも強くなります。さらに、薬物療法に密接に関連する、病態や薬物相互作用などの知識も豊富になります。OBの声も参考にして下さい長崎大学入学パンフレット: 薬剤学研究室出身 兒玉 幸修 がん専門薬剤師・博士 ※現在はがん指導薬剤師・博士)。
 その他の面では、3,4年次には、DDS、薬物相互作用、統計解析、情報リテラシー、科学英語、研究スキル(実験ノートなど)に関する講義を行います。研究室の情報共有には、LACSやMLなど、ICTをフルに活用しています。
 また、薬学部では多い方の研究室ですが(H29春期:33名)、アットホームな自由な雰囲気で、教員や先輩からの懇切丁寧な研究指導が期待できます。
  • 薬学部にしかない研究室
     薬物動態および製剤を、創薬や臨床に応用する研究室は、他学部にはないです。
  • 生物を使用 (ラット、マウス、細胞)
     動物や細胞など生物を用いる実験に関する知識やスキルを獲得するには時間を要し、卒業後も様々な方面で活用できます。
  • 幅広い知識が必要
     実験を進めるためには、薬剤学はもちろんのこと、薬物治療、生理学、生化学や物理化学を始め、様々な知識が必要です。
  • 英語・PCスキル向上に重点
     英語は研究で必須ですし、実験の性格上、統計や動態解析などのPCスキルが必要なので、英語と情報解析教育に力を入れています。
獲得目標 (知識、技能、態度)
 What do you want to be able to do after graduation?
  • 下記のスキルを身につけながら、問題解決力、批判的思考力、課題提起力を磨いていくことが大きなねらいです。
  • 英語 (文献、論文作成、英会話)
     とにかく、研究や医療情報解析において必須です。
  • プレゼンテーション、コミュニケーション
     様々な発表会・セミナー・班会議、臨床実習、4年生事前実習の指導、グループでの共同実験で身についていくと思います。
  • PCスキル(IT、情報セキュリティ対策)
     実験データの解析およびセミナーによって、全体的なレベルアップを目指しています。
  • 実験データの統計・動態解析
     研究の性格上、必須な知識で、臨床でも有効活用できます。
  • 生物学的・物理化学的基礎知識、薬物療法に関する幅広い知識
     実験を進めるにあたって、薬物治療、生理学、生化学や物理化学など、幅広い知識が身についていくと思います。
研究室スタッフ 2017年度
 西田教授麓准教授は京都大学大学院 薬学研究科 薬品動態制御学分野(旧 薬剤学講座)出身で、宮元助教は、久々の研究室生え抜きです。西田教授は、ターゲティング、薬物動態、麓准教授は、遺伝子治療、製剤修飾、宮元助教は、病態および薬物速度論と、それぞれ得意分野が異なり、一致協力して研究を進めています。研究室のスタッフについては、研究室員を参照して下さい。
 大学院生および薬学科5年生以上は、各自研究テーマを持ち、教員の指導下、実験を進めています。生物を用いる実験はいろいろと大変なので、3,4年生は上級生に付いて、入念なケアを受けながら実験しています。
大学院生・6年生就職状況 (1991〜2016年度)
年度 薬科学科(修士・博士後期・博士)就職状況
1991 久光製薬、帝人
1992 日本シェーリング(現在はバイエル薬品)
1993 マルホ
1994 塩野義製薬、大分大学附属病院薬剤部、博士後期課程進学
1995 大阪国立病院
1996 長崎大学病院薬剤部、宮崎大学附属病院薬剤部、
京都大学博士課程編入、調剤薬局(長崎市)
1997 バイエル薬品、三菱ウエルファーマ(現在は田辺三菱製薬)、
病院薬剤部2名(長崎市)、ファイザー(D修了)
1998 病院薬剤部(鹿児島市)
1999 塩野義製薬、長崎大学病院薬剤部2名
2000 藤沢薬品工業(現在はアステラス製薬)、エーザイ
2001 神戸大学附属病院薬剤部、慶應大学附属病院薬剤部、
佐賀国立病院薬剤部
2002 長崎大学病院薬剤部、病院薬剤部(北九州市)、博士後期課程進学
2003 大村国立病院薬剤部、病院薬剤部2名(東京都、佐世保市)、
臨床治験センター
2004 長崎大学病院薬剤部2名、病院薬剤部(長崎市)
2005 博士後期課程進学、
病院薬剤部3名(佐世保市、北九州市、久留米市)
2006 佐賀県、病院薬剤部(長崎市)
2008 佐賀大学附属病院薬剤部(D修了)、
病院薬剤部2名(佐世保市、福岡市)
2009 博士後期課程進学、病院薬剤部(愛媛県)
2010 博士後期課程進学
2011  
2012 博士後期課程進学、長崎大学助教(D修了)
2013 宮崎大学附属病院薬剤部(D修了)
2014  
2015 塩野義製薬、大塚製薬(D修了)、医薬品医療機器総合機構(D修了)
年度 薬学科:6年生就職状況
2011 病院薬剤部3名、薬局1名、他大学医学部編入1名
2012 長崎大学病院薬剤部5名、薬局2名
2013 病院薬剤部2名、薬局2名
2014 博士課程進学(社会人)、薬局2名
2015 病院薬剤部2名、九州大学病院薬剤部1名
2016 長崎大学病院薬剤部2名、病院薬剤部2名、薬局2名
 初の臨床薬学専攻の大学院生が卒業した2001年度以降は、様々な方面の臨床関係へ就職しています。また、長崎大学病院薬剤部には多くのOB・OGがいます(現在14名、薬剤部長の佐々木教授、中村副薬剤部長は、薬剤学研究室の出身です)。また、実践薬学研究室の中嶋教授、兒玉助教、さらに医薬品情報学研究室の川上教授も、薬剤学研究室の出身です。
 薬剤学研究室で培われる研究スキルを武器にして、薬学科の場合は、ADMEやDDSに強い臨床薬剤師として活躍して欲しいです。また、博士号や専門薬剤師などランクアップを目指して欲しいものです。がん専門薬剤師、HIV感染症薬物療法認定薬剤師、緩和薬物療法認定薬剤師などの専門薬剤師の資格を取得した薬剤学研究室OB・OGがいます。もちろん、製薬企業での研究・開発部門への挑戦も応援します。一方、薬科学科の場合は、製薬企業の動態および製剤の研究部門で十分に活躍できると思います。
各種発表会など
文献セミナー 研究室セミナー(1報、セカンド、ファースト)
研究報告会 中間報告会(4, 8, 12月)、研究室セミナー中に随時
研究班会議 表面投与、遺伝子、動態班ごとのセミナー(参加者10名程度)
卒業論文発表会 学部全体の卒業論文・ポスター発表会
学位論文発表会 研究科全体の博士・修士学位論文発表会
3,4年生講義 DDS、ADME、統計解析、科学英語、研究スキルを中心
学会発表 薬学会、九州支部大会、DDS学会、薬物動態学会、
薬剤学会、医療薬学会、クリニカルファーマシー、など
 様々なセミナー、報告会があり、得られるものは大きいと思います。学会発表は啓発される良い機会ですし、他大学の研究者・学生との交流が深まります。中には、優秀発表賞などを受賞した先輩も数多くいます(受賞)。学会の時には、薬剤学OB・OGと会うのも大きな楽しみの一つです。卒業までに、学会や研究会など外部で発表することを、基本的にはdutyとしています。
研究室行事
 よく学びよく遊べでメリハリをつけて、自主自律(自立)を基本に研究しています。標準的な研究室の全体行事は下記の通りです。その他、テニス、ソフトボールなどのスポーツも時々楽しんでいます。また、OB・OGとの同門会を定期的に開いています。写真館トピックスも参照して下さい。
標準的な研究室行事
4 花見、春期歓迎会、ボーリング練習会
5 ボーリング大会
6 ドーム野球観戦
7 ビール電車、暑気払い・院試奨励
8 九重セミナー
9 研究室旅行、秋期送別会・合格祝い
10 3年生歓迎会、ソフトボール練習会
11 薬学科卒論発表会・打ち上げ薬学祭スポーツおでん電車
12 歓送迎会、大掃除、忘年会
1 新年会、学位論文発表会
2 修論発表会・打ち上げ
3 動物供養、送別会卒業式同門会(薬学会)