医療情報解析学研究室のホームページです。
研究テーマ
○乱用薬物の分析化学的研究
○医薬品の適正使用に関する臨床薬学的研究
○医薬品の医療情報解析に関する研究
○健康食品中の機能性物質の評価に関する研究
研究・教育の特色
昨今の医療過誤の多発は,大きな社会問題となっています。中でも医薬品の取り違えや,調剤ミスなど医薬品に関係する医療過誤がその大半を占めています。“医療過誤を未然に防ぎ,安心した医療を受けることが出来るようにしなければならない”との社会からの強い要請に応えるために,医師や薬剤師の資質をより高めるための教育が不可欠です。
本研究室は,この目的に向けて,いわゆる研究能力を備えた臨床薬剤師の教育を目指しています。これからの薬剤師は医薬品に対する知識だけでなく,それに関する研究能力が不可欠です。医薬品の創製,使用,管理などを十分に理解したうえで,医療の現場で活躍することが望まれます。
本研究室の修士コース学生は6ヶ月に及ぶ実務実習が課せられています。医学部附属病院薬剤部,内科系診療科および保険薬局で実務実習を行うと共に,研究テーマにあるような内容で修士論文作成のための研究を行わなければなりません。大変ですが,充実した毎日を過ごすことが出来るものと確信しています。
社会人薬剤師の大学院生には現場で役に立つ研究に取り組んでもらえるよう,より実践的なものを選定しています。
研究・教育の内容
・覚せい剤,麻薬,食欲抑制剤等々薬物の乱用はヒトの健康を阻害するとともに犯罪の引き金ともなっています。これらの薬物乱用からヒトの健康を守るために,血液,尿,あるいは毛髪などの生体試料中の微量な薬物を分析する方法を開発し,医療や犯罪捜査の場で役立てています。
・医薬品の適正使用は医療効果を上げ,副作用を少なくする上でも非常に重要です。医薬品の体内動態を調べ,TDMにより薬物治療管理を行うための計測法の開発や,薬物−薬物相互作用や食品−薬物の相互作用を調べ,副作用の発現をできるだけ少なくする薬物投与方法を提案していきます。
・医薬品の有効性や副作用など医療に関する情報を収集し,EBMに則った医薬品情報であるかの解析や,医師や看護師に得られた情報を評価,加工,再構築して伝達するための手段を研究します。また,薬剤師会と協力し,医薬品の適正使用状況などの調査研究を行います。
・食品中の有効成分をはじめ有害成分や環境汚染物質等の「生態影響物質」は少量でもヒトの健康に大きな影響を与えます。本研究ではいわゆる健康食品や機能性食品と称されるものの有効成分の分析や活性酸素種消去能等の評価,あるいは有害添加物や環境ホルモンの分析や生体への影響評価を通して,これら食品の総合的なヒトの健康への関わりを考察しています。