お薬の歴史資料館

お薬の歴史資料館
概要
 長崎大学薬学部は、2000年に日蘭交流400周年を迎えるにあたり、プロジェクトチームを組み、長崎出島を中心とした長崎薬学史を調査研究し、400周年の記念行事として「出島のくすり」展覧会を2000年に開催した。展示内容や長崎薬学史の調査結果は、「出島のくすり」、「出島の科学」として、九州大学出版会より刊行されている。このたび、1865年に開業した老舗の片峰薬局(長崎市船大工町)で、実際に使用・保存されていた百味箪笥や掛看板などの貴重な歴史的資料の寄贈を受けて、本学所蔵の資料と併せて展示するために、「お薬の歴史資料館」を2006年に開設した。本資料館は、来学された方々にも広く公開している。なお、本資料館に収めきれない資料は、柏葉会館に展示してある。
 お薬の歴史資料館は薬学部講義棟の2階にあり、普段はリフレッシュルームとして利用されている。百味箪笥や掛看板などの歴史的資料に囲まれて、学生が勉学に励んでいる。無線LANも整備されており、学生はインターネット情報検索やeラーニングに活用している。
お薬の歴史資料館の内部
お薬の歴史資料館の内部
「出島のくすり」展覧会で実演された薬研やらんびきなど、薬に関する貴重な資料が展示されている。
百味箪笥
百味箪笥

江戸時代末期-明治初期の作品。薬屋が薬種を保管するために用いた箪笥。

掛看板
お薬の歴史資料館の内部
薬と薬屋の看板。建物の外壁に垂直にかけられ、道のどちらから歩いて来ても読めるよう両面に文字が書かれている。
生薬標本(柏葉会館)
生薬標本(柏葉会館)
柏葉会館の1階および2階にも、生薬標本などが展示されている。