同 窓 会 長 あ い さ つ
長薬同窓会総会挨拶要旨  (2001年6月23日 平成13年度長薬同窓会総会にて)

会長 西脇金一郎(昭33)

1. はじめに

21世紀幕開けの記念すべき平成13年度総会を東京で開催出来ましたことを先ず心からお慶び申し上げます。又、本総会開催の準備にあたり、関東支部の会長・黒岩先生、幹事長・富安先生他幹事の皆様には日々ご多忙の中、お世話頂き盛大な総会となりましたことを御礼申し上げます。始めに長薬同窓会として又とないお慶びをご報告申し上げます。既に皆様もご承知のことと思いますが、一つは昨年9月1日付にて、53年卒、佐々木 均先生が長崎大学医学部教授、附属病院薬剤部長に就任されたことです。これは昨年1月6日に逝去された前会長の市川先生(33年卒)に引き続き、長薬出身の附属病院薬剤部長の2期連続誕生だからです。

もう一つは今年4月1日付にて46年卒で同窓会副会長でもある中島憲一郎先生が長薬出身者としては久し振りに薬学部部長にご就任されたことです。私共、同窓会員としてはこの上ない慶びであり、お二方の今後益々のご発展と長期政権を願わずにはおられません。本当におめでとうございました。

2. 基本方針は「長薬伝統の継承」

さて私は昨年度より同窓会長を拝命した後、基本方針と致しまして「長薬伝統の継承」に心掛けています。長薬伝統に関する記録文書は原爆被災の折、貴重な資料が多数失われましたが、その後、昭和35年には「70年の歩み」、平成2年の「100年史」が刊行され、昨年は2000年日蘭交流400年記念事業として単行本「出島のくすり」が発刊され、長薬の伝統に新たな軌跡が肉付けされました。

このように記録文書としては立派なものが残されましたが、伝統的に歌い続けられていた校歌、応援歌、逍遥歌などが時代の変遷とともに消え去ろうとしていることに気づき、この度、多数の同窓会員のご協力を得て、メロディーを復元することが出来ましたので、これをCD及びカセットに収録し、薬専歌集と共にセットにして、会員へ頒布することに致しました。会員並びに学生諸君にもこの伝統のメロディーを歌い継いで頂きたいと切に思う次第です。

3. 21世紀の同窓会のあり方−3つのキーワード

21世紀の同窓会のあり方を考える時に私は次の3つのキーワードを考えなければならないと思っています。それは「女性パワー」「協調性」「IT」の3つです。本日は時間の都合上、詳しくご説明できませんが、「女性パワー」とは昭和55年を境に長薬同窓会では女性の卒業生総数が男性を抜き、現在では3人に2人が女性です。ということは今後、女性が同窓会の主流を占めますので、女性の参加が同窓会の活性化に是非必要だということです。

「協調性」のバロメーターは同窓会費納入実績で評価できると思います。現在、会費未納状況を見ると総額で1276万円で年度平均会費収入は900万円弱ですから1年分以上の会費が滞納しています。それも卒業生の3分の1の方が滞納者です。特に45年以降から学年別に見てもクラスの4割以上が未納・滞納の状態です。協調のバロメーターはまさに会費納入実績で評価できると思います。各位の積極的なご協力を念じて止みません。

最後のキーワードは「IT(情報技術)」です。昨年来、総会出欠カードに記載されていたEメールアドレスは250人でしたが、ここ1年間で400人を越し、急激にEアドレス所有者が増加しています。まだ情報伝達手段は郵送に頼っていますが、1回4000通の封書の郵送料だけで30万円以上のコストがかかります。Eメールですと長薬eグループとしてまとめて登録しておけば市内電話1通話分のコストしかかかりません。小泉内閣のメールマガジンが200万人を突破したそうですが、コストが殆どかからない情報が提供できるのです。将来的に長薬Eメール会員が更に増加すれば情報コストの軽減と若い世代の会員とのコミュニケーション手段となるでしょう。以上3つのキーワードを基に今後の同窓会を活性化したいと思っています。

4. 最後に本日、日本全国からご参加頂いた皆様のご健勝を祈念し、ご挨拶と致します。

  以上