この度、平成12年度長薬同窓会総会において新会長として推挙されました西脇でございます。
今年1月6日に急逝されました前会長故市川正孝先生の後任という事ですが、110年の伝統ある長薬同窓会の、それもそうそうたるご経歴をお持ちの方々が今日までの会長をお務めされて来た中で、浅学非才、無位無冠の私がその任をお受けする事はあまりにも厚顔無恥であり、再三、ご辞退申上げましたが、同窓会役員会の総意という身に余るご推挙を頂き、又、西暦2000年期の初頭に役を務めることが出来ますのは、むしろ光栄と思いお引き受けした次第です。
「人生は人との出会いによるドラマだ」というお話を聞いた事がありますが、故市川前会長、そして又、2月26日、急逝された渡辺三明副会長のお二人との出会いは今日の私にとってかけがえのない縁を感じます。市川さんとは大学時代を通しての親友であり、渡辺さんとは長薬野球部同窓会の副会長として私を支えて頂いた仲です。今考えますと、そのお二人から後を頼むといわれているような気が致しております。
私の唯一の取り柄は長薬野球部同窓会の会長を37年間続けさせて頂いていることです。お蔭で私より若い世代の野球部OB300名以上の方々が全国各地で頑張っておられますので、今後の各支部同窓会の中心的役割をやってくれると確信しています。又、福岡市在住の頃、短期間ではありましたが、由緒ある福岡浦陵会の会長を務めさせて頂いた経験を生かして、長薬同窓会の運営に微力ながら力を注ぎたいと思っています。
任期中の私の課題は若い世代のそれも女性が大半を占めるようになって来た今日において 総会、支部会への各学年・各層の積極的参加を呼びかける「同窓会組織の強化」です。そのために1つは長薬同窓会ホームページを介しての情報交換ネットワークの構築と学年理事の活性化を考えています。インターネット人口は今年で2000万人を超え、2005年には7500万人に達すると言われています。IT革命の時代、同窓会のネットワークはホームページが中心になると確信します。同窓会諸氏の積極的なネット参加・活用を呼びかけて行きたいと思います。
又、これは前会長のご遺志ですが、昨年3月9日、ぐびろが丘に完成した慰霊碑および遊歩道周辺の草刈と環境整備の実行です。是非、同窓会有志、教職員及び学生諸氏による定期的な実行を期待したいと思います。又、長崎にて行われる各種同窓会開催の折は慰霊碑参拝を恒例化するよう各学年理事にもお願い致したく思っています。
昭和25ー52年度まで28年間の永きにわたり長薬同窓会会長を歴任された高取治輔先生のお言葉に「母校のためならば、場合によっては石をもて追われる身になることをも辞さない」とある同窓会報を読まさせて頂きました。高取先生はこのような信念をもって教育或いは学部の運営に当たられていたのだと感激いたしました。
私は高取先生始め歴代会長の足元にも及びませんが、与えられた任期において「母校の為に」の信念をもって事に当たる所存です。幸い副会長はじめ本部役員、学年理事の殆どの方が新体制にご協力を頂けましたので不慣れな私ですが心強き限りです。
今後ともよろしくご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いし、新任のご挨拶といたします。
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