伊藤　　潔(昭59)

　10月31日の土曜日,午後6時半から長崎市内の江山楼浦上店において長薬野球部OB会が行われた。その名の通りの同窓会であるのはもちろんのこと,将来のOBである現役部員も同席して,重要な新・旧交流の場としても機能している。例年,OB40に現役30の70余名での会であるが,幹事の怠慢による連絡の遅れから今年はちょっとばかり少ない人数であろうとの予想を見事に裏切り,OB55名と現役部員29名の総勢84名が集まる大同窓会になってしまった。始まりはいつものように筆者が,名誉会員の小西良士先生と,小井田雅雄先生の2人を含めて,現在の会員数が300名を数えるほどになったことを報告して簡単な挨拶を,続いて,やむを得ず初めて会を欠席された西脇会長に代わって壇上に立った渡辺三明副会長が,今年より会費の納入のお願いを再開して順調に納入されていることを含めて挨拶をされた。
　さて,その次は乾杯で本番の開始。乾杯の音頭をとる工藤二郎先輩が壇上に上がると総勢84名が一斉に立ち上がった。前が見えない。急に部屋中が一杯になってしまったような感じ。数字の上では10人程増えただけ,だがその違いを大きく感じた乾杯だった。乾杯の後は極めて普通の同窓会。といっても恒例行事はいくつかある。還暦をお迎えになる(と我々が勝手に思っている)先輩に赤のジャージを贈る贈呈式がその一つ。今年は永田了一先輩に贈られ,全員の前で早速着ていただき,一言ご挨拶を頂戴した。気に入っていただけたでしょうか。毎年今泉貴世志先輩より現役部員へ寄付していただいている準硬式用ボールの贈呈式も恒例行事。これなくしては試合もままならず,ただただ感謝するのみ。もう一つは翌日に行われる現役チームとの親睦試合の先発メンバーの発表。キャプテンを今泉先輩にお願いした。今年のピッチャーは遠路はるばる神奈川から参加して下さった清水先輩。現役時代,ピッチャーをしていたのは最後の1年間だったように記憶しているが,ナチュラルシュートの重い球を投げ込んでいたのを憶えている。以下,キャッチャー黒川,ファースト工藤,セカンド大和田,サード原,ショート平川,レフト井石,センター山本,ライト吉田が順に壇上に上がり,全員で明日の試合の必勝を期して気合を入れた。続いて現役チームの先発メンバーがキャプテンより発表された。そんな最高の盛り上がりの中,会は終わりへと近づき,キャプテンによる巻頭言と校歌斉唱が行われた。恒例行事ではないが今年の特徴。最近の同窓会の宴会の席上での披露はなかったように思うし,何が始まるのかと戸惑う者もいたようではあったがなかなか良かった(と思う)。先輩諸氏の感想を伺ってみたいものである。
　最後は大木豊先輩の万歳三唱できっちりと締めていただき,それぞれ紫色の長崎の夜の闇の中,二次会の舞台へと散らばっていった。参加していただいたOBのお名前(敬称略)だけを挙げさせていただく。今泉貴世志(昭31),富田達也,工藤二郎(昭33),高木康(昭35),永田了亥一(昭36),渡辺三明(昭46),上川恒夫(昭48),松田米人(昭50),菅原正典,田原務(昭51),大木豊(昭52),吉田泰史(昭55),上島泰二(昭56),清水豊(昭58),伊藤潔,山下敏孝(昭59),小田原志朗,原正朝(昭60),近藤雅也,佛坂浩(昭61),大和田丈尋,渡辺則之,黒川智彦,平川善章(昭63),松田祥子,森下恭子,山本稔,城戸充彦(平2),城戸真由美,秋吉隆治,鶴屋伸一郎(平3),井石政之(平4),森本仁(平5),小畑滋,吉田知博(平6),大石貴格,宗安正俊,月宇宏之,平井貴子,桝田希,豊山英樹(平7),小林雅典,坂本明夏,横道重治,小松和恵(平8),林田壮一郎,八木洋一,中田一成,濱崎有子,平良文亨,太田陽章(平9),松井もも子,福田里香,目良国寛(平10),以上。
　さて,月も代わって翌11月1日の日曜日は朝早くから現役チームとの親睦試合。宴会だけ参加のOBも多いので昨日ほどではないが,それでも30人を超えるOB選手達が集まった。子連れのマネージャーを加えるとその数50人近く。また,試合だけ参加の山田君(平5)も愛妻を伴い北九州か