北九州でがんばってまーす

西嶋 麻裕(平7)

 朝夕めっきり肌寒さを感じる気候となりました。皆さま方にはますますご健勝にご活躍のことと思います。
 さて私は九州厚生年金病院に就職して,今年でもう4年目になります。社会人となってからは,それまでの楽しい自由な生活から一転責任のつきまとう厳しい世界でもまれることとなりました。何度も,“薬剤師という職業は本当に自分に合っているのかしら”と考える毎日でしたが,幸い目標にできる先輩や何でも話せる同僚に出会えて,今やっと仕事にも慣れてきたかな,という感じです。
 最近,仕事が楽しいと感じることができるようになった理由のひとつに,4月からの病棟活動が挙げられます。私の病院では早い時期から病棟活動はおこなっていたのですが,私も4年目ということで小児科病棟に服薬指導に行くことになりました。子供は嫌いな方ではないのですが,遊ぶのとはわけがちがいます。最初は緊張の連続で,今考えると何か気負いがあったようにも思えます。医師や看護婦ときちんとコミュニケーションがとれるのか,子供の家族に納得のいく説明ができるのか,子供たちは話してくれるのかなど不安はたくさんありました。しかし,どこの小児科もそうかもしれませんが,スタッフは活気に満ちて,雰囲気もなじみやすいところでした。医師に質問すると丁寧に教えてもらうことができ,ひとつひとつ問題を解決していくことで私の大きな自信につながっています。長期にわたって入院している子供たちは,私の顔を覚えてくれて気軽に話してくれます。そして,子供たちの家族(主に母親)は,当然自分の子供のことですから皆さん興味をもって,薬のことを聞いてくれます。その度にもっと勉強しなければと,自分にプレッシャーをかけています。まだまだ,これからというところですが,このいい緊張感と,子供たちと会える楽しさをいつまでも大事にしていきたいと思っています。
 長崎には,久しく訪れていませんが私の恩師や友人,後輩の皆さんにまた会いに行きたくなりました。向寒の折柄,ご自愛専一にお過ごし下さい。

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