昭19年卒クラス会

山口 憲治(昭19)

 平成10年10月7日,秋晴れのおくんち日和を期待しながらも前夜からの雨は止まず,逆に雨足を強めておくんちも1時間延ばしから遂に1日順延となり,翌日まで1日延ばして見物する時間的余裕もなく折角の桟敷券もキャンセルの止むなきに至ったグループもいた。
 又,当日午後からは天気も回復したのを幸い諌早駅裏に集合して一路長崎に向かい,久しぶりに現在の薬学部ならびに柏葉会館を見学し同窓会事務局に挨拶し,更に旧薬専の運動場浦上天主堂わきを通り,往時の学生生活の思い出を語りながら日見街道,国道251号をドライブしながら小浜に向かったグループもいた。かくて当日16時頃ハートピア雲仙小浜会館に出席者11名全員集合。互いに久闊を叙し再会を喜んだ。
 我々の19年卒は毎年所を変えてクラス会を開催しているが,寄る年波には勝てず病気療養中とか,遠距離旅行不可能とか欠席の理由も殆ど一定し,毎年の出席者の顔ぶれも大体限定され配偶者の付き添いまで入れて10数名が限度となってしまった。今後一人二人と櫛の歯が抜けるように減っていくことは誠に耐えられない心情である。
 せめて元気で再会できた者だけでも一夜の旅情を満喫しようとまずは一同温泉の広くて新しい浴槽で汗を流し,泡風呂,打たせ湯,露天風呂に身を沈め,心身爽快活力を快復して宴会にのぞんだ。田舎のホテルで山海の珍味に富んだ豪華な料理に舌鼓をうちながらも,アルコールの方は往時の馬力はなく盃の数もなかなか進まない。盃よりも昔話に花が咲いて酔いつぶれるものもなく清々しい宴席であった。翌朝も二日酔いの人もなく早朝からの長崎くんちの奉納踊りをせめてものテレビ観覧で満足し早々と帰路につく者,島原深江の普賢岳噴火の跡見物に出かける者,のんびりとかまえて帰る者,三々五々来年の再会を約束して散会していった。
出席者
石津 純正(大阪), ◎栗原  惇(広島), ◎辻  敏雄(福岡), 高田 克哉(鳥取), 中村 敏郎(佐賀), 乃万  正(東京), 明星 廣光(福岡), 増崎正次郎(長崎), 山口 憲治(長崎) (◎印は夫妻)

以上

前の記事 目次 次の記事