平成10年度長薬一・八会

杉岡 和雄(昭18)

 今年のクラス会は長崎市在住の山口茂安君と野口恭一君のお世話で平成10年5月24日(日)長崎市稲佐山中腹のルークプラザホテルで開催されました。当日は晴天で天気にも恵まれました。長崎はいつになっても思い出の地であります。
 私共は昭和18年の長薬卒業生ですが,毎年元気であればクラス会をやろうという事で,各地出身の級友が世話役となってすでに20数年続けて来ています。
 その間,元気であった級友も次第に少なくなり,今では大体10名前後の出席者になりました。全員75歳以上の友人ばかりで1年1回のこの会合は,積もる話でやはりにぎやかです。酒もビールもウイスキーも若い時のようには飲めませんが,ほろ酔いの気持ちで近況の話題に花が咲きます。それがたまらない程の充実感と爽やかな気持ちを感じさせてくれて人生の空間を与えてくれます。
 集まる級友が2人になる迄続けたいものだと近頃は考えています。
 稲佐山のこのホテルから見る長崎の夜景は格別な美しさでまさに絶景とはこの事でしょう。
薬専の跡も,浦上も,山里の町も,城山も,思案橋も,蛍茶屋も,そして長崎市も皆変わってしまいました。それが時代の流れであり変化でありましょうが,我々18年卒の人間は,長崎を,そして母校の面影を忘れる事が出来ません。薬草園からいつも眺めていた浦上の天主堂は今のものよりもっと美しかったと思っています。
 あれやこれやと思い出が1杯つまった頭と体を静かに長崎の夜にとかし込んだ1日でした。

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